闇堕ちした黒猫

暗かったり重かったり明るかったり

妄想の映像が私を苦しめる

悲しい夢でも見たのか。

夢にしては、記憶に残りすぎている。

今朝からずっと離れない映像がある。

その映像は完全に自分の脳内で作られたもの。

自分にしか見えない映像。

 

神経が、ずっと気持ち悪い。

 

その映像が私を悲しくさせる。

悲しい?

切なさもある。

胸が締め付けられる。

 

途中までしか再生されないその映像。

さっき、結末まで繋がった。

 

 

 

 

 

 

私の脳内で何の映像が見えてるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「映像の内容」

 

この映像には、ある歌が流れてる。

歌は実在する歌。負の感情が絡んでいて、申し訳ないので、曲名は伏せる。

 

大量の記憶の断片が、虚無に落ちていく。

私はその落ちていく様を、真上から見ている感じ。

自分も一緒に落ちてるかも。

 

虚無はただの空間ではない。

エメラルド色の海のような、ちょっと浮力がありそうな場所。

 

断片と共に、ゆっくり落ちていく人間がひとり。

その人は足元が急に崩れ落ちたのかもしれない。驚いた表情をしながら、手をこちらにのばしていた。

 

私は断片を掻き分けながら、その人の手をとった。

その人を引き寄せた瞬間に、私たちはひとつの白い光になった。

 

断片よりも速く落ちていく。

断片も見えなくなって、泡だけが流れていく。

 

加速していく。尾を引きながら。

本当の虚無に落ちていく。

 

 

落ちた先は、真夏の昼間。

蝉の鳴き声が聞こえる。

自販機から落ちた缶ジュースの音で、一人の少年が意識を取り戻す。

 

白い光は、その少年の元に降りたらしい。

少年を急かす友達の声。

少年はなにがあったのか不思議に思いながら、

友達の元へ走っていった。

 

 

 

 

 

書いても分からない。

なんでこんなものを見て、

こんなに悲しくなるのか。

 

一緒に流れてくる歌を実際に今、聴きながらこれを書いている。

 

聴けば聴くほどに悲しい。

いい曲なんだけど。

いい曲だなあってしんみりしてるんじゃなくて、

普段あまり考えてない負の記憶とか、戻れない過去についてばかりが蘇ってくる。勝手に見え続けてる映像と共に。

 

リピートで聴けば聴くほど、映像の輪郭にノイズがかかってくる。

でも、映像の速度も上がっていく。

何度もリピートされていく。

 

記憶の断片と一緒に落ちていく人の姿が、ぼんやりとしていく。

 

記憶の断片がハッキリと見えてきているのか?

 

そもそも、この脳内の映像、何?

 

 

今日はずっと、この映像が離れなくて、

ずっと悲しいままで、気分が晴れないままだった。

 

寝たら治るのかな。

 

こんなに苦しみ続けてるのはしんどい。

 

何日も続いたら、私が私ではなくなりそうで。

 

 

明日には忘れていたい。